トップ
>
抱擁
>
だきかゝ
ふりがな文庫
“
抱擁
(
だきかゝ
)” の例文
吉野は、濡れに濡れて
呼吸
(
いき
)
も絶えたらしい新坊の體を、無造作に
抱擁
(
だきかゝ
)
へて川原に引返した。其處へ、騷ぎを聞いて通行の農夫が一人、提灯を下げて降りて來た。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
鍬
(
くは
)
を担いで行くものもあり、俵を背負つて行くものもあり、中には
乳呑児
(
ちのみご
)
を
抱擁
(
だきかゝ
)
へ乍ら足早に家路をさして急ぐのもあつた。秋の
一日
(
ひとひ
)
の烈しい労働は
漸
(
やうや
)
く終を告げたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
拠
(
よんどころ
)
なく丑松は送り届けることにして、ある時は右の腕で敬之進の
身体
(
からだ
)
を支へるやうにしたり、ある時は肩へ
取縋
(
とりすが
)
らせて
背負
(
おぶ
)
ふやうにしたり、ある時は
抱擁
(
だきかゝ
)
へて一緒に釣合を取り乍ら歩いた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“抱擁”の意味
《名詞》
抱 擁(ほうよう)
(親しみや愛情を持って)だきかかえること。
(出典:Wiktionary)
“抱擁(ハグ)”の解説
ハグ(huggingあるいはhug)または抱擁(ほうよう)とは、腕で(誰かを)抱きしめること 。幼児語では「ぎゅう」とも。
(出典:Wikipedia)
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
擁
常用漢字
中学
部首:⼿
16画
“抱擁”で始まる語句
抱擁性