“出来上”のいろいろな読み方と例文
旧字:出來上
読み方割合
できあが52.9%
できあ29.4%
できあがっ11.8%
でけあが5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の開城かいじょうその事はなはにして当局者の心事しんじかいすべからずといえども、かくその出来上できあがりたる結果けっかを見れば大成功だいせいこうと認めざるを得ず。
代助は、誠吾の始終いそがしがつてゐる様子を知つてゐる。又そのいそがしさの過半は、う云ふ会合から出来上できあがつてゐるといふ事実も心得てゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この間、私が見た芝居では、天王寺屋兵助という盲目の男が五十両の金ゆえに妻を奪われ、自分は殺され、まだその他にも人死にの惨事が出来上できあがったようだった。
油絵新技法 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
「そや/\。確かさうやつたなあ。」と鉄斎翁は惚々ほれ/″\にせに見とれてゐた。「わしもあの頃は達者にいたもんや、とても今はこんな真似は出来上でけあがらんて。」