“出来損”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
できそこな50.0%
できそこ31.3%
できそ12.5%
できそく6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何だい、このもくねじは……。これは出来損できそこないじゃないか。なぜこんなものが入っていたんだろう。誰かぼやぼやしてやがる」
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)
ゴンチャローフの真似をして出来損できそこなったとは二葉亭がく人に話した謙遜のような自得のような追懐であった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
しかし出来損できそこなったら世の中に合わないで我慢するか、または世の中で合わせるまで辛抱するよりほかに道はなかろう
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「弱ることはねえ、貴様はたいこもちの出来損できそくないだ、それがここでちょうちんもちに出世したんだ。有難く心得て持って歩け」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)