“できそこな”の漢字の書き方と例文
語句割合
出来損100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
野原の外れで、のこぎりで枝を切った。S町の金物屋で小刀を買った。始めはさいしょから出来損できそこないであった。九日で小さい鳩笛を彫刻した。なんだか、へんてこりんであった。でも、ハトであった。
老人と鳩 (新字新仮名) / 小山清(著)
「お慈悲です。あんな出来損できそこないではございますが、てまえの老妻には、あれがいなくては、生きがいもないくらい、可愛がっている奴でございます。どうぞお慈悲をもって、あれの一命だけは」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生まれながらの出来損できそこないじゃな。ここへ捨てられるまでは、さぞ悲しい目に会ったことじゃろう。おい、もくねじさん。お前はこのままじゃ、どうにもうだつが上らないよ。
もくねじ (新字新仮名) / 海野十三(著)