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『老人と鳩』
ふりがな文庫
『
老人と鳩
(
ろうじんとはと
)
』
老人は六十二になった。右半身が不自由だった。右腕が痛かった。でも、だんだん少しはよくなった。歩きだしてしばらくすると右の肺が痛かった。熟っとしていると、痛みは消えていった。三十になる頃、心臓が肥大していた。息切れがひどかった。六十になった時 …
著者
小山清
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「小説中央公論 第三巻八号」中央公論社、1962(昭和37)年7月21日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約16分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
尾
(
おっぽ
)
熟
(
じ
)
生
(
な
)
拗
(
こじ
)
翔
(
と
)
白痴
(
はくち
)
早
(
は
)
開放
(
あけはな
)
伺
(
うかが
)
鋸
(
のこぎり
)
金網
(
かなあみ
)
葺
(
ふ
)
甘
(
うま
)
潮来
(
いたこ
)
暇
(
いとま
)
悟
(
さと
)
団栗
(
どんぐり
)