トップ
>
出来上
>
できあが
ふりがな文庫
“
出来上
(
できあが
)” の例文
旧字:
出來上
江戸の
開城
(
かいじょう
)
その事
甚
(
はなは
)
だ
奇
(
き
)
にして当局者の
心事
(
しんじ
)
は
解
(
かい
)
すべからずといえども、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
その
出来上
(
できあが
)
りたる
結果
(
けっか
)
を見れば
大成功
(
だいせいこう
)
と認めざるを得ず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
斯
(
か
)
う云ふ時に代助は、
頭
(
あたま
)
の
内側
(
うちがは
)
と
外側
(
そとがは
)
が、
質
(
しつ
)
の
異
(
こと
)
なつた切り
組
(
く
)
み細工で
出来上
(
できあが
)
つてゐるとしか感じ得られない
癖
(
くせ
)
になつてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あれは
卵
(
たまご
)
の
中
(
なか
)
にあまり
長
(
なが
)
く
入
(
はい
)
っておりましたせいで、からだつきが
普通
(
なみ
)
に
出来上
(
できあが
)
らなかったのでございます。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
現界
(
げんかい
)
のお
宮
(
みや
)
もよくできて
居
(
お
)
るが、こちらのお
宮
(
みや
)
は一
層
(
そう
)
手
(
て
)
が
込
(
こ
)
んで
居
(
お
)
るぞ。もう
夙
(
とう
)
に
出来上
(
できあが
)
っているから、
入
(
はい
)
る
前
(
まえ
)
に一
度
(
ど
)
そなたを
案内
(
あんない
)
して
置
(
お
)
くと
致
(
いた
)
そうか……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「でもこれはまだほんとうに
出来上
(
できあが
)
っていないんですからね、すっかり出来あがったら上げましょう。」
祖母
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
上等のバタを使うので、
出来上
(
できあが
)
りがねっとりしていて
些
(
いささ
)
か
無気味
(
ぶきみ
)
に感ぜられる。蛙は
寧
(
むし
)
ろラードのようなものでからりと
揚
(
あ
)
げた方があっさりしていてよくはないだろうか。
異国食餌抄
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
あなたがお
出
(
でい
)
になるたんびに、
絹紐
(
きぬひも
)
を一
本
(
ぽん
)
宛
(
ずつ
)
持
(
も
)
って
来
(
き
)
て
下
(
くだ
)
さい、ね、あたしそれで
梯子
(
はしご
)
を
編
(
あ
)
んで、それが
出来上
(
できあが
)
ったら、
下
(
した
)
へ
降
(
お
)
りますから、
馬
(
うま
)
へ
乗
(
の
)
せて、
連
(
つ
)
れてって
頂戴
(
ちょうだい
)
。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「まだ、なか/\だ。」と
独言
(
ひとりごと
)
のやうに
云
(
い
)
つて、「
長
(
ちやう
)
さん。あれア
𢌞
(
まは
)
りの
拍子木
(
ひやうしぎ
)
と
云
(
い
)
つて
道具立
(
だうぐだて
)
の
出来上
(
できあが
)
ツたつて事を、役者の部屋の
方
(
はう
)
へ知らせる
合図
(
あひづ
)
なんだ。
開
(
あ
)
く
迄
(
まで
)
にやアまだ、なか/\よ。」
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
つゞいて、だから
先刻
(
さつき
)
云つた
金
(
かね
)
を貸して
下
(
くだ
)
さい、といふ文句が
自
(
おのづ
)
から
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
出来上
(
できあが
)
つた。——けれども代助はたゞ苦笑して
嫂
(
あによめ
)
の前に
坐
(
すは
)
つてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
番
(
ばん
)
困
(
こま
)
るのは
物質
(
ぶっしつ
)
というものの
兎角
(
とかく
)
崩
(
くず
)
れ
易
(
やす
)
いことで、いろいろ
工夫
(
くふう
)
して
造
(
つく
)
って
見
(
み
)
ても、
皆
(
みな
)
半途
(
はんと
)
で
流
(
なが
)
れて
了
(
しま
)
い、
立派
(
りっぱ
)
に
魂
(
たましい
)
の
宿
(
やど
)
になるような、
完全
(
かんぜん
)
な
人体
(
じんたい
)
は
容易
(
ようい
)
に
出来上
(
できあが
)
らなかったそうでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
代助の
一家
(
いつけ
)
は是丈の
人数
(
にんず
)
から
出来上
(
できあが
)
つてゐる。そのうちで
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
てゐるものは、西洋に行つた姉と、
近頃
(
ちかごろ
)
一戸を構へた代助ばかりだから、
本家
(
ほんけ
)
には大小合せて
四人
(
よつたり
)
残る訳になる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
は
主
(
おも
)
に
乙姫様
(
おとひめさま
)
のお
指図
(
さしず
)
で
出来上
(
できあが
)
った、
家庭的
(
かていてき
)
の
理想境
(
りそうきょう
)
なのじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さていよいよモーニングが
出来上
(
できあが
)
ってみると、あに計らんやせっかく
頼
(
たの
)
みにしていた学習院の方は落第と事がきまったのです。そうしてもう一人の男が英語教師の空位を充たす事になりました。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
来
常用漢字
小2
部首:⽊
7画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“出来”で始まる語句
出来
出来栄
出来事
出来損
出来合
出来星
出来悪
出来秋
出来難
出来心