“墜落”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついらく71.1%
おちい10.5%
おっこ2.6%
2.6%
おちこ2.6%
ついらい2.6%
つきおと2.6%
つゐらく2.6%
ドロップ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突然、馬は車体に引かれて突き立った。瞬間、蠅は飛び上った。と、車体と一緒に崖の下へ墜落ついらくして行く放埒ほうらつな馬の腹が眼についた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
「ははあ」といったが平八は、深い絶望に墜落おちいった。「うむ残念、鼓賊めに、また一杯食わされたそうな」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
お前の阿母さんが背後うしろから不意に突こうとするのを、若旦那が気がいて急にけたもんだから、阿母さんは自分で踉蹌よろけて墜落おっこちたんだよ。究竟つまり、お前の阿母さんの方が悪いんだよ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
かたりだ。」居合せた男達は口々に叫んで、昇降機リフトに向おうとする刹那、倏忽たちまち戸外そとに凄じい騒ぎが起った。それは年若い婦人が五階の窓から敷石の上へ墜落ちて惨死したという報知しらせであった。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
船が滝壺に墜落おちこもうとした。一つ大きく傾いた。その余勢で先へ進んだ。そうして船は助かった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
五、 屋外おくがいおいては屋根瓦やねがはらかべ墜落ついらいあるひ石垣いしがき煉瓦塀れんがべい煙突えんとつとう倒潰とうかいきたおそれある區域くいきからとほざかること。とく石燈籠いしどうろう近寄ちかよらざること。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「黙れ! 青二才め! 黙りおろう! いつまでもツベコベかすなら貴様も生地獄へ墜落つきおとして○○の餌食にしてしまうぞ!」
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
投者ピッチャーは打者に向って球を投ずるを常務とす。その正投ピッチの方、外曲アウトカーブ内曲インカーブ墜落ドロップ等種々ありけだし打者の眼をあざむき悪球を打たしめんとするにあり。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)