“煉瓦塀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れんがべい90.0%
れんぐわべい10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引越して来た日から舌うちしていた忌々いまいましい煉瓦塀れんがべいは、土台から崩れて、彼の借家の狭い庭に倒れ込み、その半分をふさいでしまった。
遺産 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
すると意外にもお芳が一人、煉瓦塀れんがべいの前にたたずんだまま、彼等の馬車に目礼していた。重吉はちょっと狼狽ろうばいし、彼の帽を上げようとした。
玄鶴山房 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこにはびんの破片を植ゑた煉瓦塀れんぐわべいの外に何もなかつた。しかしそれは薄いこけをまだらにぼんやりとらませてゐた。
或阿呆の一生 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
かたへ、煉瓦塀れんぐわべい板塀いたべいつゞきのほそみちとほる、とやがて會場くわいぢやうあたいへ生垣いけがきで、其處そこつの外圍そとがこひ三方さんぱうわかれて三辻みつつじる……曲角まがりかど窪地くぼち
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)