“三辻”の読み方と例文
読み方割合
みつつじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたへ、煉瓦塀れんぐわべい板塀いたべいつゞきのほそみちとほる、とやがて會場くわいぢやうあたいへ生垣いけがきで、其處そこつの外圍そとがこひ三方さんぱうわかれて三辻みつつじる……曲角まがりかど窪地くぼち
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この寺は谷あいのやや高みに、杉の森などがあって屋の端が見え、それから下りてくる小路こみち三辻みつつじになったあたりを、在所の者とは見えぬ女性が四五人で通っている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
正的まともに町と町がくっついた三辻みつつじの、その附根つけねの処を、横に切って、左角の土蔵の前から、右の角が、菓子屋の、その葦簀よしず張出はりだしまで、わずか二間ばかりのあいを通ったんですから、のさりとくのも
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)