“煉瓦壁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
れんがかべ40.0%
れんがへき20.0%
れんぐわかべ20.0%
れんぐわべい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
札幌ビールの煉瓦壁れんがかべのつきる所から、土手の上をずっと向うまで、すすけた、うす白いものが、重そうにつづいているのは、丁度、今が盛りの桜である。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「だが遺憾いかんながら、昨夜目測もくそくした室の面積に、煉瓦壁れんがへきの厚さを加えただけの数値しか、出てこなかった。つまり、隠し部屋があるだろうと思ったが、間違いだった」
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
影うつす煙草たばこ工場こうば煉瓦壁れんぐわかべ
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この表忠碑のうしろには確か両国劇場りやうごくげきぢやうといふ芝居小屋の出来る筈になつてゐた。現に僕は震災ぜんにも落成しない芝居小屋の煉瓦壁れんぐわべいを見たことを覚えてゐる。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)