“煉瓦屋”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
れんがおく	50.0%
れんがや	50.0%

れんがおく

見渡すお堀端の往来は、三宅（みやけ）坂にて一度尽き、さらに一帯の樹立（こだ）ちと相連なる煉瓦屋（れんがおく）にて東京のその局部を限れる、この小天地寂（せき）として、星のみひややかに冴（さ）え渡れり。美人は人ほしげに振り返りぬ。

夜行巡査 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

れんがや

「白銀町（しろかねちょう）にも古い人が亡（な）くなってね、今じゃ桶屋（おけや）の元さんと煉瓦屋（れんがや）の大将と親方ぐれえな者だあな。こちとらあこうしてここで生れたもんだが、民さんなんざあ、どこから来たんだか分りゃしねえ」

吾輩は猫である (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

煉	漢検準1級 部首:⽕ 13画
瓦	常用漢字 中学 部首:⽡ 5画
屋	常用漢字 小３ 部首:⼫ 9画