“敢為”の読み方と例文
旧字:敢爲
読み方割合
かんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諏訪因幡守いなばのかみ忠頼の嫡子、頼正君は二十一歳、冒険敢為かんい気象きしょうを持った前途有望の公達きんだちであったが、皆紅の扇を持ち、今船首へさきに突っ立っている。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かえって明白な判断にもとづいて起ると云う事実は、彼が犯すべからざる敢為かんいの気象を以て、彼の信ずる所を断行した時に、彼自身にも始めてわかったのである。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今のチベット法王は敢為かんいなお顔付であるけれども、あの眼相めつきはよくないからしてきっと戦争でも起して大いなる困難をこの国に来たすことがあるであろう
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)