“因幡守”の読み方と例文
読み方割合
いなばのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隠岐守の屋敷の隣は一橋殿で、その向うは牧野越中守の中屋敷、つづいて大岡、酒井、松平因幡守いなばのかみ等の屋敷、それから新大橋であります。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その頃、京橋の築地、かの本願寺のそばに浅井因幡守いなばのかみという旗本屋敷がありました。三千石の寄合よりあいで、まず歴々の身分です。
諏訪因幡守いなばのかみ忠頼の嫡子、頼正君は二十一歳、冒険敢為かんい気象きしょうを持った前途有望の公達きんだちであったが、皆紅の扇を持ち、今船首へさきに突っ立っている。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)