“因州”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんしゅう75.0%
いんしう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾州の家中成瀬隼人正なるせはやとのしょうの女中方、肥前島原の女中方、因州いんしゅうの女中方なぞの通行が続きに続いた。これが馬籠峠というところかの顔つきの婦人もある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
因州いんしゅう薩州さっしゅうの兵三千、大砲二十門を引いて、東山道軍と称し、木曾路から諏訪へ這入り、甲府を襲い、甲府城代佐藤駿河守殿をおさめ、甲府城を乗取ろうとしているのじゃ。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
因州いんしうの不良少年白井權八が、腕に慢じて人を斬り始め、後には遊びの金に詰つて追剥を始めたと同じやうに、柳原の辻斬も、人を斬る樂しみから金を奪ふ樂しみに轉じたのでせう。