“いなばのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
因幡守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今朝までは何の気はいもなかったし、因幡守いなばのかみと会った時も、至極無事な容子ようすであったのに、いったい何処へ出陣するのか。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美濃の鵜飼うがいから信州本山もとやままでの間は尾州藩、本山から下諏訪しもすわまでの間は松平丹波守まつだいらたんばのかみ、下諏訪から和田までの間は諏訪因幡守いなばのかみの道固めというふうに。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
時方の叔父おじ因幡守いなばのかみをしている人の荘園の中に小さい別荘ができていて、それを宮はお用いになるのである。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)