“おももち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オモモチ
語句割合
面持76.0%
面色18.6%
面容3.1%
面地1.6%
面貌0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石舟斎はそう云うと、胸のいたむような面持おももちであったが、実はと——その夜まで公表されていなかった四男五郎右衛門の所在をうち明けた。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
悪くすると(状を見ろ。)ぐらいは云うらしい主税が、風向きの悪い大人の風説うわさを、耳を澄まして聞き取りながら、いたく憂わしげな面色おももちで。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれども、そんなにいつも不機嫌な顔をしていては、いけない。寂しいときに、寂しそうな面容おももちをするのは、それは偽善者のすることなのだ。
駈込み訴え (新字新仮名) / 太宰治(著)
小次郎怒りの面地おももちを現して近づくのを
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
船室にりて憂目うきめいし盲翁めくらおやじの、この極楽浄土ごくらくじょうど仏性ほとけしょうの恩人と半座はんざを分つ歓喜よろこびのほどは、しるくもその面貌おももちと挙動とにあらわれたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)