面容おももち)” の例文
(一行あき。)なんじら断食だんじきするとき、かの偽善者のごとく、悲しき面容おももちをすな。(マタイ六章十六。)キリストだけは、知っていた。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
けれども、そんなにいつも不機嫌な顔をしていては、いけない。寂しいときに、寂しそうな面容おももちをするのは、それは偽善者のすることなのだ。
駈込み訴え (新字新仮名) / 太宰治(著)
なんじら断食だんじきするとき、偽善者のごとく、悲しき面容おももちをすな。彼らは断食することを人にあらわさんとて、その顔色をそこなうなり。誠になんじらに告ぐ、彼らは既にそのむくいを得たり。
正義と微笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
なんじら断食するとき、かの偽善者のごとく悲しき面容おももちをすな。
狂言の神 (新字新仮名) / 太宰治(著)