“おもゝち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
面持66.7%
面色22.2%
面地11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その面持おもゝちすこしも常に殊ならず。われは心の底に、言ふべからざるはぢいきどほりとを覺えて、口に一語をも出すこと能はざりき。
「はゝあ、」と歎息たんそくするやうにつたときの、旅客りよきやく面色おもゝち四邊あたり光景くわうけい陰々いん/\たるものであつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もらはんと行き見れば年が年中物爭ものあらそひ一つなしたる事もなき家には似氣にげなく親と子がさも不快氣ふくわいげなる面地おもゝちして然もなみだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひきモシ若旦那さういつては「イヤ吾儕わしは花見にはモウゆかぬ是から家へかへるなり」と言捨いひすて足を早めるに和吉は本意ほいなき面地おもゝちにて夫では花見はやめになつたかさうして見ば辨當を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)