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面持
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おもゝち
ふりがな文庫
“
面持
(
おもゝち
)” の例文
『さうです。
君
(
きみ
)
の
出
(
で
)
られた
學校
(
がくかう
)
です。
三田
(
みた
)
ですか、
早稻田
(
わせだ
)
ですか。』と
高等商業
(
かうとうしやうげふ
)
の
紳士
(
しんし
)
は
此二者
(
このにしや
)
を
出
(
いで
)
じといふ
面持
(
おもゝち
)
で
問
(
と
)
ふた。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
面持
(
おもゝち
)
すこしも常に殊ならず。われは心の底に、言ふべからざる
羞
(
はぢ
)
と
憤
(
いきどほり
)
とを覺えて、口に一語をも出すこと能はざりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
いゝ氣味だと云はぬばかりの
面持
(
おもゝち
)
にて、笑ひ罵るのみ、誰一人醫者を呼びに行つてやる樣子もなかりし。
荷風戦後日歴 第一
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
然
(
さ
)
なくば
此處
(
こゝ
)
で
自害
(
じがい
)
すると
半狂亂
(
はんきゃうらん
)
の
面持
(
おもゝち
)
、
是非
(
ぜひ
)
なく、
自得
(
じとく
)
の
法
(
はふ
)
により、
眠劑
(
ねむりぐすり
)
を
授
(
さづ
)
けましたところ、
案
(
あん
)
の
如
(
ごと
)
くに
效力
(
きゝめ
)
ありて、
死
(
し
)
せるにひとしき
其
(
その
)
容態
(
ようだい
)
、
手前
(
てまへ
)
其間
(
そのあひだ
)
に
書状
(
しょじゃう
)
して、
藥力
(
やくりき
)
の
盡
(
つく
)
るは
今宵
(
こよひ
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
奧
(
おく
)
さま
火
(
ひ
)
のもとの
用心
(
ようじん
)
をと
言
(
い
)
ひ
渡
(
わた
)
し、
誰
(
た
)
れも
彼
(
か
)
れも
寐
(
ね
)
よと
仰
(
おつ
)
しやつて、
同
(
おな
)
じう
寐間
(
ねま
)
へは
入給
(
いりたま
)
へど、
何故
(
なにゆゑ
)
となう
安
(
やす
)
からぬ
思
(
おも
)
ひのありて、
言
(
い
)
はねども
面持
(
おもゝち
)
の
唯
(
たゞ
)
ならぬを、
且那
(
だんな
)
さま
半睡
(
はんすい
)
の
目
(
め
)
に
御覽
(
ごらん
)
じて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
老母は声を
顫
(
ふる
)
はしてわめき立てた。老父は黙つて火鉢の傍で聞いてゐた。子供達はいつになく大変な事が持ち上つたといふ
面持
(
おもゝち
)
で暗い三畳の隅つこに小さくうづくまつて老母の様子を見まもつた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“面”で始まる語句
面
面白
面影
面目
面喰
面倒
面色
面長
面当
面貌