“半座”の読み方と例文
読み方割合
はんざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船室にりて憂目うきめいし盲翁めくらおやじの、この極楽浄土ごくらくじょうど仏性ほとけしょうの恩人と半座はんざを分つ歓喜よろこびのほどは、しるくもその面貌おももちと挙動とにあらわれたり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と勇をす。不図ふと半座はんざを分けた風呂敷包が目をいた。チョコレートだ。アメリカでは娘をチョコレートで釣る。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「そもそも半座はんざを分けるなどとは、こういう敵手あいてつかやすい文句じゃないのだ。」
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)