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顔付
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かほつき
ふりがな文庫
“
顔付
(
かほつき
)” の例文
旧字:
顏付
代助の
巻烟草
(
まきたばこ
)
を
持
(
も
)
つた手が
少
(
すこ
)
し
顫
(
ふる
)
へた。梅子は寧ろ表情を
失
(
うしな
)
つた
顔付
(
かほつき
)
をして、謝絶の言葉を聞いた。代助は相手の様子に頓着なく進行した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ヱヴェレスト
位
(
くらゐ
)
がなんだといふ
顔付
(
かほつき
)
で、
皆
(
みんな
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にしたやうに
唾
(
つば
)
をやたらに
吐
(
は
)
くのだつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
彼はむつかしい
顔付
(
かほつき
)
をして、手下の男といつしよに出て行きました。
金の猫の鬼
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「その金を
失
(
な
)
くなしたんだから済まない」と与次郎が云つてゐる。実際
済
(
す
)
まない様な
顔付
(
かほつき
)
でもある。
何所
(
どこ
)
へ
落
(
おと
)
したんだと聞くと、なに
落
(
おと
)
したんぢやない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
何故
(
なぜ
)
」とよし子の
兄
(
あに
)
は妹を見た。
窘
(
たしな
)
める程に強い言葉でもなかつた。野々宮の
顔付
(
かほつき
)
は寧ろ冷静である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
顔付
(
かほつき
)
と云ひ、
眼付
(
めつき
)
と云ひ、声の
低
(
ひく
)
い
底
(
そこ
)
に
籠
(
こも
)
る
力
(
ちから
)
と云ひ、
此所
(
こゝ
)
迄押し
逼
(
せま
)
つて
来
(
き
)
た前後の関係と云ひ、凡ての点から云つて、梅子をはつと思はせない訳に行かなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御母
(
おつか
)
さん、それぢや
御父
(
おとつ
)
さんに
済
(
す
)
まないぢやありませんかと云ひさうな所で、急にアポロ抔を引合に
出
(
だ
)
して、呑気に
遣
(
や
)
つて仕舞ふ。それでゐて
顔付
(
かほつき
)
は
親子
(
おやこ
)
とも泣き
出
(
だ
)
しさうである。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助の
父
(
ちゝ
)
には
一人
(
ひとり
)
の
兄
(
あに
)
があつた。
直記
(
なほき
)
と云つて、
父
(
ちゝ
)
とはたつた一つ違ひの
年上
(
としうへ
)
だが、
父
(
ちゝ
)
よりは
小柄
(
こがら
)
なうへに、
顔付
(
かほつき
)
眼鼻立
(
めはなだち
)
が非常に
似
(
に
)
てゐたものだから、知らない人には往々
双子
(
ふたご
)
と間違へられた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“顔”で始まる語句
顔
顔色
顔容
顔馴染
顔貌
顔立
顔面
顔触
顔料
顔回