顔付かおつ)” の例文
旧字:顏付
あの一ばんおしまいにからからた、そしてぶきりょうな顔付かおつきの子家鴨こあひるは、ほか家鴨あひるやら、そのそこにわれている鳥達とりたちみんなからまで、みつかれたり、きのめされたり
その権幕けんまくおそれて、袖子そでこしたいばかりになった。そこへおはつんでて、いろいろわけをしたが、なにらないにいさんはわけからないという顔付かおつきで、しきりに袖子そでこめた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)