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顔昵懇
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かほなじみ
ふりがな文庫
“
顔昵懇
(
かほなじみ
)” の例文
で、眠さうな眼を大きくあいてその男を見た。そして
吃驚
(
びつくり
)
した。男といふのは、かねて
顔昵懇
(
かほなじみ
)
の内田銀蔵博士であつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
詩人が毎朝のやうに
其辺
(
そこら
)
の森へ散歩に出かける癖があるのを聞いたので、
度々
(
たび/\
)
こゝぞと思ふところへ待伏せして、
漸
(
やつ
)
と一週間目に、かねて写真版で
顔昵懇
(
かほなじみ
)
のこの詩人が
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
天国とはどんな
善
(
よ
)
い所か知らないが、宮川氏にしても
全
(
まる
)
で
顔昵懇
(
かほなじみ
)
のない、
加之
(
おまけ
)
に言葉に不自由な西洋の人達と一緒では
嘸
(
さぞ
)
困り物だらうといふと、広岡女史は
牝牛
(
めうし
)
のやうな声で
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
米国の
華盛頓
(
ワシントン
)
であつた事。——ある日、土地で名高い判事のKといふ男が、
予
(
かね
)
て
顔昵懇
(
かほなじみ
)
の肉屋の店さきを通りかゝると、でつぷり肥つた店の主人が、いつもの愛嬌笑ひをしい/\
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
むかし
公家
(
くげ
)
の
某
(
なにがし
)
が死にかゝつてゐると、不断
顔昵懇
(
かほなじみ
)
の坊さんが出て来て(医者が来るのが遅過ぎる時には、きつと坊主が来るのが早過ぎるものなのだ)
枕頭
(
まくらもと
)
で
珠数
(
じゆず
)
をさらさら言はせながら
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
亡くなつた上田敏博士が京都大学に初めて来た頃谷本梨庵博士は文科の創設者として早くから京都の土を踏むでゐたから、高等師範
以来
(
このかた
)
の
顔昵懇
(
かほなじみ
)
といふので、色々京都についてお説教をしたものだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
農夫
(
ひやくしやう
)
といふものは、
蚯蚓
(
みゝず
)
のやうに土地にこびりついてゐるだけに、得て在所自慢をしたがるもので、この
農夫
(
ひやくしやう
)
もかねて
顔昵懇
(
かほなじみ
)
の英吉利の
農夫
(
ひやくしやう
)
を見ると、すぐに生れ故郷の自慢話をもち出したものだ。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
福沢氏は
傍
(
そば
)
に立つてゐる
顔昵懇
(
かほなじみ
)
の店員の一人を呼んだ。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
内田大使は途中で
顔昵懇
(
かほなじみ
)
の男と色々世間話の末
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
昵
漢検1級
部首:⽇
9画
懇
常用漢字
中学
部首:⼼
17画
“顔”で始まる語句
顔
顔色
顔容
顔馴染
顔付
顔貌
顔立
顔面
顔触
顔料