“ほうらつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホウラツ
語句割合
放埒75.5%
放埓24.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより長き放埒ほうらつに、貧しく乏しくなりはしても、玉より輝く美容のために身を粉にしても、入揚いれあぐる娼婦しょうふの数もすくなくないのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
あらゆる放埒ほうらつ、物盗り、辻斬りまでやって、なお恬然てんぜんたる悪行の甘さを夢みるお十夜だが、母を思う時、かれはもろい人間だった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
放埓ほうらつな気の荒い父親が、これまでに田舎で働いて来たことや、一家のまごつき始めた径路などが、おぼろげながら頭脳あたまに考えられた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
家に厳父あって、慈母は陰にひそみ、わがままや放埓ほうらつができなくとも、家訓よく行われ、家栄えるときは、その子らみな楽しむ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)