“自暴自棄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じぼうじき43.5%
やけくそ26.1%
やけ13.0%
すてばち8.7%
やぶれかぶれ4.3%
ヤケクソ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日、浜御殿の広場で、父に打擲ちょうちゃくされた上、勘当とまで、極端な叱りをうけた又十郎は、お駒の家で、自暴自棄じぼうじきな酒をあおっていた。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ガルールは一生懸命なだめにかかったが、饑渇きかつ自暴自棄やけくそになった九人の男は、そんな言葉を耳にもかけず、気色ばんでじりじりと詰め寄った。
自暴自棄やけになってるからあぶないんだ! 乱入して来るぜ! 思慮分別なく! ……美作も兵馬もまじっているのだ!」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
反抗する奴隷と何等異ることなく、私も、自暴自棄すてばちになつて、どんな事でもやつゝけてやらうと決心した。
銘々くの字型に身をかがめて、濡れ放題の自暴自棄やぶれかぶれ、いつしか履物もすっ飛んで尻端折りに空臑裸足からすねはだし、勘次は藤吉を、藤吉は彦兵衛を、彦は甚右衛門をと専心前方を往く一際黒い固体かたまりを望んで
自暴自棄ヤケクソだつたから勉強はしない。従つて出来ない。髪は結ぶなんてうるさいこつた。切つてしまふ。制服制帽にしろなどは、今の世に非合理だと、今迄のセーラーにランドセルで押し通す。
転校 (新字旧仮名) / 平山千代子(著)