“やけくそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤケクソ
語句割合
自棄糞30.0%
自暴自棄30.0%
自暴糞25.0%
焼糞15.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は押入れを明けて氷のような蒲団ふとんの中へ自棄糞やけくそにもぐりこんで軒下の野良犬のらいぬのように丸く曲ってそのまま困睡した。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
奴さん自暴自棄やけくそになって、もと往ったことのある烏森からすもり待合まちあいへ往って、女を対手あいてにして酒を飲んでいたが、それも面白くないので、十二時ころになって自宅うちへ帰ったさ
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
以前、赤島家の書生であった警察署長の津留木万吾つるきまんごは忠義立てに哲也を捕まえて手強く諫言かんげんすると「音絵を貰ってくれぬから自暴糞やけくそになったんだ」
黒白ストーリー (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
同じ花莟を一つ含んでいるから二疋の別々の亀を獅が同じ一疋の亀と見たんだ、獅焼糞やけくそになり何と貴様は足の捷い亀だ