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自暴糞
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やけくそ
ふりがな文庫
“
自暴糞
(
やけくそ
)” の例文
廣い玄關には
洋燈
(
ランプ
)
の光のみ眩しく照つて、人影も無い。渠は
自暴糞
(
やけくそ
)
に足を下駄に突懸けたが、下駄は
飜筋斗
(
もんどり
)
を打つて三尺許り彼方に轉んだ。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
以前、赤島家の書生であった警察署長の
津留木万吾
(
つるきまんご
)
は忠義立てに哲也を捕まえて手強く
諫言
(
かんげん
)
すると「音絵を貰ってくれぬから
自暴糞
(
やけくそ
)
になったんだ」
黒白ストーリー
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
いうその
自暴糞
(
やけくそ
)
な出放題な言い草の口裏には、自分の
始終
(
しょっちゅう
)
行っている蠣殻町で、此方が案外好い女と知って、しごきなどを貰った、ということが嫉けて嫉けて、
焦
(
じ
)
れ/\して
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
ああ
自暴糞
(
やけくそ
)
になってる人間に
逆
(
さか
)
らうと何をするか
解
(
わか
)
らないんだ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
渠は
自暴糞
(
やけくそ
)
に足を下駄に突懸けたが、下駄は
翻筋斗
(
もんどり
)
を打つて三尺許り
彼方
(
むかう
)
に転んだ。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
そんなら俺も
彼奴
(
あいつ
)
の事を
素破拔
(
すつぱぬ
)
いてやらう、と氣が立つて來て、卑怯な奴等だ、何も然う
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
相談せずと、退社しろなら退社しろと
瞭
(
はつき
)
り云つたら可いぢやないか、と
自暴糞
(
やけくそ
)
な考へを起したが
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そんなら俺も
彼奴
(
あいつ
)
の事を
素破抜
(
すつぱぬ
)
いてやらう、と気が立つて来て、卑怯な奴等だ、何も然う
狐鼠々々
(
こそこそ
)
相談せずと、退社しろなら退社しろと
瞭
(
きつぱ
)
り云つたら可いぢやないか、と
自暴糞
(
やけくそ
)
な考へを起して見たが
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
暴
常用漢字
小5
部首:⽇
15画
糞
漢検準1級
部首:⽶
17画
“自暴”で始まる語句
自暴
自暴自棄
自暴酒
自暴気味
自暴腹
自暴女
自暴駕
自暴半分