“自暴気味”の読み方と例文
読み方割合
やけぎみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その家でも、一番よく売れたお雪は、娘を喰いものにしている一人の母親のお蔭で、そのころ大分自暴気味やけぎみになっていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
小善を治めても及び着かぬてふ自暴気味やけぎみを起すかも知れず、今日の小乗仏教徒に、余り大事業大功徳を企つる者なきは多少この理由にも基づくなるべし。
近来のことは世間にも、米友の周囲にも、あまり変兆へんちょうが多いから、この短気な正直者は精神に異状と言わないまでも、多少自暴気味やけぎみになっているかも知れません。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)