“自棄気味”の読み方と例文
読み方割合
やけぎみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、その自棄気味やけぎみで、陽気そうなところが、扁理の心をひきつけた。彼はその踊り子に気に入るために出来るだけ自分も陽気になろうとした。
聖家族 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そして半ば自棄気味やけぎみに、一人で飲んで騒いでやれと考えて、それでもなお念のために、懐中を一応調べてみると、七八円の金しか残っていなかった。
電車停留場 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
自棄気味やけぎみに残りのわずかな財産を投げ出して投機を試みたが、そのために万事窮してしまった。それ以来彼の性格は一変した。何事も口には出さなかった。