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『電車停留場』
ふりがな文庫
『
電車停留場
(
でんしゃていりゅうじょう
)
』
七月の中旬、午後からの曇り空が、降るともなく晴れるともなく、そのまま薄らいで干乾びてゆき、軽い風がぱったりと止んで、いやに蒸し暑い晩の、九時頃のことだった。満員とまではゆかなくとも、可なり客の込んでいる一台の電車が、賑やかな大通りをぬけて、 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「女性」1923(大正12)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約31分(500文字/分)
朗読目安時間
約51分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
退
(
しざ
)
一寸
(
いっすん
)
三千
(
みっ
)
中
(
あた
)
鈴
(
ベル
)
諍
(
いさか
)
象
(
かたど
)
乗降
(
のりおり
)
尻尾
(
しっぽ
)
干乾
(
ひから
)
悄気
(
しょげ
)
放笑
(
ふきだ
)
気配
(
けはい
)
石塊
(
いしころ
)
隙
(
すき
)
首垂
(
うなだ
)