“烏森”の読み方と例文
読み方割合
からすもり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蠣殻町は浜町に比ぶれば気風ぐつと下りたりとて、浜町の方にては川向かわむこうの地を卑しむことあたかも新橋芸者の烏森からすもりを見下すにぞ似たりける。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
河井酔茗かわいすいめい氏の『山田美妙評伝』によると、美妙斎は東京神田柳町に生れ、十歳の時には芝の烏森からすもり校から、ともえ小学校に移り、神童の称があったという。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
質屋という商売をきらったのである。そこで米次郎もやむを得ずに芝の烏森からすもりに移って、小さな骨董こっとう屋をはじめた。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)