“すてばち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捨鉢51.5%
棄鉢43.9%
自暴自棄3.0%
捨撥1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軍国主義、愛国心、アナアキストの捨鉢すてばち行為ふるまひ、人殺しの美しい思想、そしてまた婦人に対する侮蔑さげすみ——かういふものをすべて歌ひたい。
志を得たならば必ず此の子を太子にと、蒯聵かいがいは固く決めていた。息子の外にもう一つ、彼は一種の棄鉢すてばちな情熱の吐け口を闘雞戯に見出していた。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
放埒わがままな感情がぴり/\と苛立って、人を人臭いとも思わぬような、自暴自棄すてばちな気性を見せて来た。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
捨撥すてばちにしてからは恐ろしき者にいうなる新徴組しんちょうぐみ何のこわい事なく三筋みすじ取っても一筋心ひとすじごころに君さま大事と、時をはばかり世を忍ぶ男を隠匿かくまいし半年あまり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)