“新役”の読み方と例文
読み方割合
しんやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ふん、如何に中原ちゅうげんの鹿を射当てた果報者じゃとて、新役しんやくは新役、何もそうお高く留まらずとも、古参こざん一同に年賀の礼ぐらい言われぬはずはござるまいッ!」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
遠方ゑんぱうまでわざ/\出迎でむかへをけて、大儀たいぎであつた。何分なにぶん新役しんやくのことだから、萬事ばんじよろしくたのむ。しかしかうして、奉行ぶぎやうとなつてれば、各々おの/\與力よりき同心どうしんは、のやうにおもふ。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
承知して居ながら其節そのせつしかと申上べきの處只今たゞいままで打捨うちすておきし段不埓ふらちの至りなり追々おひ/\呼出し長庵と對決たいけつ申付るなりと一まづ歸宅きたくさせられたり偖て越前守殿此一件は容易よういならずと内々にて探索たんさく有りし所かくるゝよりあらはるゝはなしとの古語こごの如く彼の札の辻の人殺しはまつたく長庵の仕業しわざに相違なきこと世上の取沙汰とりさたもあるにより大岡殿は新役しんやく手際てぎは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)