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對決
思ひ
竊に
母へ
委敷事を語りければ
母も
驚き今度の
御呼出しは吉三郎と
對決させんとの事
成べければ
種々御尋有ならんが
其時委細を
得ざるまゝ
何卒長庵と
對決の御調べ
偏へに願ひ奉つり候と申
上ければ然らば此傘は其方長庵方に
忘れ
置しと申か長庵は其方が十兵衞の金子を持て歸る事を
牢より
呼出し
兩人對決の時大岡殿
喜八に
對はれ其方
質屋の
火附盜賊なりと申せども
其科人外より出たり
此者が
則ち其盜賊伊兵衞なりとて
自訴に
及びしと申されければ
喜八は彼の
伊兵衞を