“茶菓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さか53.3%
さくわ20.0%
ちゃか20.0%
ちやくわ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人からそれぞれに紹介されて、例のごとくに茶菓さかが出る。来会者もこれで揃ったという時に、青蛙堂主人は一礼して今日こんにち挨拶あいさつに取りかかった。
その後はたゞ階下でかなでられるピアノかハァプの響きや、召使長や給仕が往來する足音や、茶菓さくわが渡される時のコップや茶碗の響や
こう考える主人は、ときどきそれとなくおくまねいで茶菓ちゃかなどをあたえ、種々しゅじゅ会話かいわをこころみるけれど、かれが心面しんめんになんらのひびきを見いだしえない。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
てらでも主簿しゆぼ御參詣ごさんけいだとふので、おろそかにはしない。道翹だうげうそう出迎でむかへて、りよ客間きやくま案内あんないした。さて茶菓ちやくわ饗應きやうおうむと、りようた。「當寺たうじ豐干ぶかんそうがをられましたか。」
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)