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茶菓
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さか
ふりがな文庫
“
茶菓
(
さか
)” の例文
主人からそれぞれに紹介されて、例のごとくに
茶菓
(
さか
)
が出る。来会者もこれで揃ったという時に、青蛙堂主人は一礼して
今日
(
こんにち
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
に取りかかった。
中国怪奇小説集:02 開会の辞
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ふたりがりっぱな
織
(
お
)
り
物
(
もの
)
でおおわれた丸テーブルをはさんで、安楽イスに腰をおろしますと、待ちかまえていたように、べつのボーイが
茶菓
(
さか
)
を運んできました。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
式がすむと客間で
茶菓
(
さか
)
が出された、そのとき弥之助が施主の席に直って、参会してくれた礼を述べたうえ、あらためて聞いてもらいたいことがあると云いだした。
蜆谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
点燈
(
てんとう
)
後
茶菓
(
さか
)
雑談。左千夫、その釜に一首を題せよといふ。余問ふ、湯のたぎる音
如何
(
いかん
)
。左千夫いふ、釜大きけれど音かすかなり、波の遠音にも似たらんかと。
乃
(
すなわ
)
ち
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
更
(
ふ
)
けて風寒く、空には雲のただずまい、月の明暗する窓によりて、沈黙する禿木氏と、
燈火
(
ともしび
)
の影によく語る孤蝶子との中にたって、
茶菓
(
さか
)
を取まかなっていた女史の胸は
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
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河瀬
(
かわせ
)
という少年の給仕がいて、
茶菓
(
さか
)
をはこんだりするために、たびたび塾長室に出はいりしていたので、かれに中の様子をきいてみようかとも思ったが、それも何だか変だという気がして
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
道場の方からは、
茶菓
(
さか
)
、弁当がでる。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
茶菓
(
さか
)
を命じ、対坐するまで
饒舌
(
しゃべ
)
り続けた
百足ちがい
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
菓
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
“茶菓”で始まる語句
茶菓子