“御參詣”の読み方と例文
新字:御参詣
読み方割合
ごさんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『えらう遲い御參詣ごさんけいだすな。さアお上りやす。』と、すみの方の暗いところから、五十恰好かつかうふとつた女將おかみらしい女が、ヨチ/\しながら出て來て、かすれた聲で言つた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
てらでも主簿しゆぼ御參詣ごさんけいだとふので、おろそかにはしない。道翹だうげうそう出迎でむかへて、りよ客間きやくま案内あんないした。さて茶菓ちやくわ饗應きやうおうむと、りようた。「當寺たうじ豐干ぶかんそうがをられましたか。」
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
『えらい遲い御參詣ごさんけいだしたな。』と、女は鍋を焜爐こんろにかけて、手際てぎはよく煑始にはじめた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)