“焜爐”の読み方と例文
新字:焜炉
読み方割合
こんろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
試みに煮てみようと言うので、五串ばかり小鍋に入れて、焜爐こんろにかけた。寝る時あじわってみたが骨はまだかたかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それからお定は吩咐いひつけに隨つて、焜爐こんろに炭を入れて、石油を注いで火をおこしたり、縁側の雨戸を繰つたりしたが
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『えらい遲い御參詣ごさんけいだしたな。』と、女は鍋を焜爐こんろにかけて、手際てぎはよく煑始にはじめた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)