“こんろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
焜炉78.7%
焜爐8.5%
崑炉2.1%
昆炉2.1%
涼炉2.1%
混炉2.1%
火炉2.1%
火爐2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サナはサマと同じに元は窓または目のあるもの、たとえば焜炉こんろの中じきりの網様の底を、近江の北部ではサナと呼んでいる。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それからお定は吩咐いひつけに隨つて、焜爐こんろに炭を入れて、石油を注いで火をおこしたり、縁側の雨戸を繰つたりしたが
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それから附近の清冽な泉を銀の壺にんで、崑炉こんろと名づくる手捏てづくりの七輪しちりんにかけて、生温なまぬるいお湯を湧かします。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
家庭へ持ち帰ると細君の智慧ちえで焼鳥風にやつてみることゝなり、肉を串にさして昆炉こんろの炭火であぶつたところ、脂肪が焼けて濃い煙が、朦霧のやうに家中へ立ちこめ
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
榛軒は妻の忌むことを知つてゐたので、庭前に涼炉こんろを焚いて肉をた。そして塾生と共に飽くまでくらつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それはもとよりだ、何時いつまでうやって鍋焼饂飩なべやきうどんを売ってゝも感心しないが、これでもちっとは資本もとでるねえ、古道具屋へ往って、黒い土の混炉こんろが二つ、行平鍋ゆきひらなべが六つ、泥の鍋さ
船は籧篨あじろを編んで日除兼雨除といふやうなものを胴の間にしつらつてある。何やら火炉こんろだの槃碟さらだのの家具も少し見えてゐる。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
船は籧篨あじろを編んで日除ひよけ雨除あまよけというようなものをどうにしつらってある。何やら火爐こんろだの槃碟さらだのの家具も少し見えている。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)