“しちりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
七輪82.5%
七厘5.0%
七釐2.5%
凉炉2.5%
昆炉2.5%
涼炉2.5%
焜炉2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
菊代の兄、奥田義雄は、六畳間の縁側にしゃがんで七輪(しちりん)をばたばた煽(あお)ぎ煮物をしながら、傍に何やら書籍を置いて読んでいる。
春の枯葉 (新字新仮名) / 太宰治(著)
土焼(どやき)の竈(かまど)や七厘(しちりん)、炮烙(ほうろく)、または厨子(ずし)などにもしっかりした形のものを作ります。仙台の人たちはこの窯の雑器をもっと重く見るべきでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
勝手道具もそうである。土間に七釐(しちりん)が二つ置いてある。春の来た時に別当が、「壊れているのは旦那ので、満足なのは己のだ」
鶏 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
箱の前には小さな塗膳があって其上に茶椀小皿などが三ツ四ツ伏せて有る其横に煤(くす)ぼった凉炉(しちりん)が有って凸凹(でこぼこ)した湯鑵(やかん)がかけてある。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
二三度喚(よ)んで見たが、阿母さんは桃枝(もヽえ)を負(おぶ)つて大原へ出掛けて居無かつた。貢さんは火鉢の火種(ひだね)を昆炉(しちりん)に移し消炭(けしずみ)を熾(おこ)して番茶(ばんちや)の土瓶(どびん)を沸(わか)し、鮭(しやけ)を焼いて冷飯(ひやめし)を食つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
... 涼炉(しちりん)で燃しているようなものサ。土竈(どがま)だって堅炭(かたずみ)だって悉(みん)な去年の倍と言っても可い位だからね」とお徳は嘆息(ためいき)まじりに「真実(ほんと)にやりきれや仕ない」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
細君は焜炉(しちりん)を煽(あお)いだり、庖丁(ほうちょう)の音をさせたり、忙(いそ)がしげに台所をゴトツカせている。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)