“堅炭”の読み方と例文
読み方割合
かたずみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といいながら小さくした堅炭かたずみをドンドン中へつめこんだ。そしてまた底の方をすこしすかせ、綿を三枚ほど重ねて蓋をした。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
... 涼炉しちりんで燃しているようなものサ。土竈どがまだって堅炭かたずみだってみんな去年の倍と言っても可い位だからね」とお徳は嘆息ためいきまじりに「真実ほんとにやりきれや仕ない」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
お俊の着物をでて見、しまひに裾をまくり、手紙を書くと云ふとき堅炭かたずみを持ち来り、お俊の懐中鏡を借りて我顔を写し、見えをして見るも悪るふざけなり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)