“かたずみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堅炭88.9%
固炭11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お俊の着物をでて見、しまひに裾をまくり、手紙を書くと云ふとき堅炭かたずみを持ち来り、お俊の懐中鏡を借りて我顔を写し、見えをして見るも悪るふざけなり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
土蔵くらの縁の下にも住居すまいの下にも、湿けないようにと堅炭かたずみが一ぱい入れてあるといったうちで、浜子一代は、どんなことがあっても家に手を入れないですむようにと
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
鹽原しおばら多助が忠孝の道を炭荷とともに重んじ。節義はあたか固炭かたずみの固くとって動かぬのみか。獣炭じゅうたんを作りて酒をあたゝめししん羊琇ようじゅうためしならい。自己おのれを節して費用を省き。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)