“火種”の読み方と例文
読み方割合
ひだね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うむ。行ってよう。火種ひだねはあるか。この二、三日大分寒くなって来たな。」と男はまだたまま起きようともしない。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それから、若者わかものはたき火のそばにもどってくると、かすかにのこっている火種ひだねから火をふきおこして、あたたまりました。
市街しがい中心地ちゆうしんちける潰家かいかもとに、大火災だいかさいとなるべき火種ひだね培養ばいようせられつゝあつたことを氣附きづかないでゐたのである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)