-
トップ
>
-
ひだね
市街の
中心地に
於ける
潰家の
下に、
大火災となるべき
火種が
培養せられつゝあつたことを
氣附かないでゐたのである。
『薬はまだ伸びない。なにしろ火鉢の火が
微だからな。いくら
諸式高値でも、こゝの店は随分倹約だぞ。まるで蛍のやうな
火種しか無いのだからな。』
天下の
民寒き者多し独り
温煖ならんやと
曰いし。
宋の太祖が
大度を慕い。
普く慈善を施せしも。始め蛍の
資本より。炭も
焼べき
大竈と成りし始末の
満尾迄。御覧を
冀うと
言よしの。
“ひだね”の意味
《名詞》
摩擦によって火を作るとき、最初に作るごく小さな火。他の物に引火させて本格的な火とする。
火を作ることが容易でなかった時代に、保存のためにとっておいた火。
後になって紛争の原因となる可能性がある事。
(出典:Wiktionary)