七厘しちりん)” の例文
寿司を握っている手付きや、海苔のりをあぶるにおい、七厘しちりんの炭のよしあし、火加減、又はまぐろの切り加減なぞをよっく見た。
土焼どやきかまど七厘しちりん炮烙ほうろく、または厨子ずしなどにもしっかりした形のものを作ります。仙台の人たちはこの窯の雑器をもっと重く見るべきでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それ故かえって装飾を持たない無地のものや、台所で手荒く使われる湯釜だとか七厘しちりんだとかに見るべきものがあります。なぜこんなことになるのでしょうか。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
大中小と作りますがおそらく七厘しちりんとしては最も美しいもので、どんなへやで用いてもよいでありましょう。七厘というのは妙な言葉ですが、炭の代七厘にて足りるという所から来たそうであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)