“七輪”の読み方と例文
読み方割合
しちりん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安場は七輪しちりんのような顔をぐっと屹立きつりつさせると同時に鼻穴をぱっと大きくする、とすぐいのししのようにあらい呼吸いきをぷうとふく。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
菊代の兄、奥田義雄は、六畳間の縁側にしゃがんで七輪しちりんをばたばたあおぎ煮物をしながら、傍に何やら書籍を置いて読んでいる。
春の枯葉 (新字新仮名) / 太宰治(著)
奥さんがここの文句にある通り、読んでしまってから細かく切り裂いて、丸めて、台所の七輪しちりんの中へくべたのを、お雪がそっと拾ったのだ。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)