“ごさんけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御参詣84.6%
御參詣15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「これは貴いお方の御隠居様が、御風気を冒しての御参詣ごさんけいで入らせられます。扉は半分以上引くことはなりませんぞ」
そのおれいまいりに、平生へいぜい信心しんじんする長谷はせ観音かんのんさまへ、うちじゅうのこらずれて、にぎやかに御参詣ごさんけいをなさいました。
鉢かつぎ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
『えらう遲い御參詣ごさんけいだすな。さアお上りやす。』と、すみの方の暗いところから、五十恰好かつかうふとつた女將おかみらしい女が、ヨチ/\しながら出て來て、かすれた聲で言つた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
てらでも主簿しゆぼ御參詣ごさんけいだとふので、おろそかにはしない。道翹だうげうそう出迎でむかへて、りよ客間きやくま案内あんないした。さて茶菓ちやくわ饗應きやうおうむと、りようた。「當寺たうじ豐干ぶかんそうがをられましたか。」
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
『えらい遲い御參詣ごさんけいだしたな。』と、女は鍋を焜爐こんろにかけて、手際てぎはよく煑始にはじめた。
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)