“一巡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとめぐ24.0%
いちじゅん24.0%
ひとまわり20.0%
ひとまわ12.0%
いちじゆん12.0%
ひとめぐり8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「だいぶんみずあたたかになった。旅行りょこうにはいい時分じぶんである。幾日いくにちかかるかしれないが、このひろ領地りょうち一巡ひとめぐりしてこようとおもう。」
太陽とかわず (新字新仮名) / 小川未明(著)
三人は、それから、そろって各室を一巡いちじゅんした。朝倉先生は、室ごとに、入り口をはいると、立ったままで無造作むぞうさに言った。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
建物の蔭に隠れたのかと、窓を乗り越し、グルッと一巡ひとまわり歩いて見たけれど、どこにも人の姿はなく、又隠れ場所とても見当らぬ。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
町をまた一巡ひとまわりして宿へ帰って来た笹村は、この十日ばかり何を見つめるともなしにそこに坐っていた自分の姿を、ふと目に浮べた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
われ/\はこれまで海外かいがい著名ちよめい火山かざん一巡いちじゆんしてた。これから國内こくないにて有名ゆうめい活火山かつかざん一巡いちじゆんしてたい。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
彼はそこの、むしろの座席で田舎の兄さんのすねや、娘さんのお尻にもまれながら、窮屈な思いをして、曲馬と軽業を一巡ひとめぐり見物した。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)