“ひとめぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一巡50.0%
一周50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はそこの、むしろの座席で田舎の兄さんのすねや、娘さんのお尻にもまれながら、窮屈な思いをして、曲馬と軽業を一巡ひとめぐり見物した。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
……灰色はひいろ禿げた古鼠ふるねずみが、八九疋はつくひき小鼠こねずみをちよろ/\とれてて、日比谷ひびや一散歩ひとさんぽつたつらで、をけぐらゐに、ぐるりと一巡ひとめぐり二三度にさんどして、すましてまたえんしたはひつてく。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
歳末の飾り美々びびしい銀座街の夜を一巡ひとめぐり歩いて
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかしてその未だ一周ひとめぐりせざるまに、いま一の碾石まろくこれをかこみつゝ、舞をば舞に歌をば歌にあはせたり 四—六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
私も五十年来さま/″\の旅をしつくし、駄目を押し、終に世界を一周ひとめぐりして来て見て、いよ/\自己に、而して自己の住む此処日本粕谷にしっかりと腰を据えたのであります。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)