“郡内”の読み方と例文
読み方割合
ぐんない100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、この富士川を上ってここが福士、それから身延鰍沢みのぶかじかざわ、信州境から郡内ぐんない萩原入はぎわらいりから秩父ちちぶの方まで、よく出ておりますな。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
敷布団は厚い郡内ぐんないを二枚重ねたらしい。ちりさえ立たぬ敷布シートなめらかに敷き詰めた下から、あら格子こうしの黄と焦茶こげちゃが一本ずつ見える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ほん商賣人しようばいにんとてくらしいもの次第しだいにおもふことおほくなれば、いよ/\かねて奧方おくがた縮緬ちりめん抱卷かいまきうちはふりて郡内ぐんない蒲團ふとんうへ起上おきあがたまひぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)